この10年よく言われるようになった言葉に、sustainable と resilience そして SDGs などがあります。
18世紀から20世紀に進めてきた贅沢な生活を反省し、自然エネルギーを活用するなど、重要な取り組みだと思いますが、我慢の生活に戻りなさいと言われているように感じることもあります。
日本で工事中のリニアー新幹線は時速500kmで走りますが、「一気圧」の中を走り抜ける空気抵抗だけでなく、トンネルの中の「留まった空気」を打ち破らねばならないなどがあり、エネルギーロスの大きなシステムだと思います。
一方で、カリフォルニアに本拠地があり電気自動車「テスラ」を開発したグループが始めた新しい交通システム「Hyperloop」があります。
長いチューブ構造を都市間に施工し、太陽エネルギーで真空ポンプを稼働させて内部の気圧を十分に低くし、空気抵抗をなくした条件で、28人乗りのカプセルを時速1000km(ジャンボジェットの巡航速度)で、次々に行き来させるシステムです。
将来はジャンボを飛ばす燃料がなくなることもありえます。
「新しい時代の問題は新しい技術で解決する」ことが必要だと思います。
このたび、Hyperloop の開発に参加して頑張っているイタリアの若手エンジニア(Dr. Andrea Santangelo)が日本に来るのを機会に、講演会を企画しました。
行き詰まった社会を感じる方々も多いと思いますが、これらの新しい解決の糸口になるように思います。
是非、多くの皆様のご参加を期待いたします。(和田 章)
コーディネーター:和田 章
パネリスト:Andrea Santangelo(アンドレア・サンタネグロ)
日時:2019年5月15日(水)18:00〜19:30
場所:日本大学理工学部駿河台校舎1号館2階121会議室
参加費:無料
案内状:PDF
参加申し込み:こちらのフォーム よりお申し込みください。
*「お問い合わせ内容」に必ず「HL参加希望」とご明記ください。
«From High Speed Ground Transportation to the Hyperloop»
We live in an age of unbelievable technological progress. To a visitor from the distant past, this would surely seem like a utopian age. Yet in many areas of life, things don’t seem to have changed that much, and transportation is a woeful example of this. The roads are still lined with cars, the skies streaked with airliners. 20th century science fiction foresaw flying cars and teleporters; the 21st century settled for “Segways”. Dreams never die, however, and the fantasy of futuristic transportation is very much alive right now as exemplified by a concept called Hyperloop. While is not as mind-shattering as a teleporter or as fun as a personal jetpack. The Hyperloop could revolutionize mass transit, shortening travel times on land and reducing environmental damage in the process.
An educated guess from one of the first civil engineer involved in the design of a real-world Hyperloop infrastructure tries to give some direction between hype and pragmatic design.