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建築家は、パワービルダーやハウスメーカーのように住宅の生産や流通に関われるだろうか?
新型コロナの影響で2020年度の新設住宅着工戸数は73万戸となった。1990年代には167万戸という時期もあったが、既に新築から改修への移行期にある。
一般の住宅の発注者、すなわちお施主さんは、まずハウスメーカーやパワービルダーのコマーシャルを手掛かりにする。景観を作るのは建築家ではなく、経済効率、量産化、広告に長けたビルダーやメーカーである。建築家は、インフォーマルな関係を手掛かりとして設計の機会を得て、奇をてらった建築をつくったり、建築雑誌への掲載や建築賞の受賞を目標として、建築家の仲間内の評価を得ようとする。しかし、公共事業の作られ方や、生産や流通を考えて活動も行うべきではないだろうか。
建築家の活動と実践を通して、建築生産や都市形成にいかに関わっていくべきかを議論していきたい。
(香月真大)。