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A-Forum A/B研究会は、「デザインビルド」をめぐる第1回研究会(「デザインビルドとは?:新国立競技場問題の基層」)以降、入札契約方式の多様化、公共建築の設計者選定を巡る諸問題、発注者支援をめぐる問題を掘り下げる一方、日本の住宅生産と建築家をめぐって(第3回)、建築職人の問題、木造住宅設計の問題(第4回)、リノヴェーションの問題(第5回、第7回)、戸建住宅生産の問題(第10回)を議論してきた。今回は、第3回、第4回、第10回を踏まえ、2018年度「建築家住宅」新築供給数において No.1(*1)を獲得した仕組みに焦点を当て、住宅生産と建築家の新しい関係について考えてみたい。
*1建築家住宅(建築士の資格を持つ独立した建築家により基本設計された住宅)主要供給事業者7社における2018年度新築供給数(株)矢野経済研究所調べ/2019年8月