斎藤 公男(日本大学名誉教授/A-Forum代表)
年度末のお忙しい中、お変わりなくお過ごしのことと思います。扨て約13年前、小生が日本建築学会会長に就任した折にスタートしたArchi-Neering Design(AND)展の全国および海外巡回展の実施に当たっては絶大なご支援とご協力を頂きました。あらためて感謝申し上げます。日本の建築文化を背景にしたANDの理念は、広く国際的にも共感と理解の輪が広がってきたように感じられます。
今回、その実績と意義を次世代に伝えると共に、建築界の更なる発展を願う目的でA-Forum主催による「AND賞」の設立を決意しました。今後とも、ご支援の程何卒よろしくお願いいたします。
つきましては下記の「設立記念シンポジウム」に出席して頂けますようにご案内申し上げます。
●第1回 アーキニアリング・デザイン・アワード 2020設立記念シンポジウム
ご案内PDF
日時:2020 年4 月4 日(土)16:00 ~ 18:00
会 場:日本大学理工学部駿河台校舎タワー・スコラ
参加費:無料
定 員:200 名( 事前申し込みは必要ありません)
基調講演:「アーキニアリング・デザインの世界」 斎藤公男(日本大学名誉教授/ A-forum 代表)
パネルディスカッション:「イメージとテクノロジーの融合を目指して」 司会:福島加津也
堀越 英嗣(委員長・芝浦工業大学教授、建築家)、陶器 浩一(滋賀県立大学教授、構造家)、磯 達雄(建築ジャーナリスト)
●懇親会
日時:2020 年4 月4 日(土)18:10 ~
会場:日大理工学部1 号館カフェテリア(予定)
参加費:3000 円
申込み:https://ws.formzu.net/dist/S67179645/
●アーキニアリング・デザインの世界ーArchi-Neering Design AWARD(AND賞)の設立にむけて
http://a-forum.info/anda/2020symp.html
●募集要項等詳細につきましては随時こちらのページよりお知らせいたします。
http://a-forum.info/anda/anda.html
コーディネーター:神田順
パネリスト:大倉富美雄(大倉富美雄デザイン事務所代表)、松井健太(東京大学大学院 工学系研究科建築学専攻 学術支援職員)
日時:2020年2月17日(月)18:00~★開始時間が通常と異なります
場所:A-Forum
参加費:2000円(懇親会、資料代)、学生1000円
参加申し込み:こちらのフォーム よりお申し込みください。
*「お問い合わせ内容」に必ず「第31回AF-Forum」とご明記ください。
イタリアン・セオリーとは、岡田温司の同名著書によっているが、現代社会の生き方を考察するイタリア哲学の思考を指している。建築基準法が膨大な規制の集合となって建築設計における知的生産の足かせになっている面が指摘できることは誰も異論のないところと考えるが、なかでも構造設計が創造的行為となり難い現状を、広い視点で論じ、専門家活動としての活性化の道を模索する。
類似の試みは、過去に2回実施されている。最初は、2015年11月9日に、日本デザイン協会とインダストリアルデザイナー協会の共催で、「Turning Pointに差しかかったデザイン・建築・環境について語り合おう」ということで、議論がされた。神田から建築基本法制定を議論する中で、イタリアン・セオリーが現代社会の根本的な問題を解き明かしており、専門家が専門家たりうるための鍵となる旨の発言をした。その後、2019年2月26日に、日本デザイン協会と日本建築家協会関東甲信越支部デザイン部会との共催で、「日本型規制社会と知的生産―イタリアン・セオリーから学ぶもの―」と題して、建築家を中心にトークイベントをもった。
建築基本法制定の議論が建築の構造技術者を中心として始まったこともあり、過去2回の議論を構造技術者も含めたものにしたいということが、今回のフォーラムの趣旨である。パネリストとしては、前2回のコーディネータである大倉富美雄氏と、イタリア現代建築歴史を専門とする松井健太氏をお呼びして、イタリア、建築と政治、法規制の役割などをキーワードとして活発な議論を展開したい。
コーディネーター:布野修司+安藤正雄+斎藤公男
概要・趣旨説明:中村良和
プレゼンテーション:
1.「瓦職人(屋根仕上業者)の世界」:坪井 進悟((株)坪井利三郎商店 代表取締役社長)
2.「鉄加工建材メーカーの世界」:代表取締役社長 坂田 清茂(カツデンアーキテック(株))
日時:2020年3月28日(土)15:00〜
場所:A-Forum
参加費:2500円(懇親会、資料代)
参加申し込み:こちらのフォーム よりお申し込みください。
*「お問い合わせ内容」に必ず「第19回AB研」とご明記ください。
戦後、日本の建築・住宅の供給構造は部品化を中心とした工法革新が進展し、住宅生産の性能向上と生産効率向上を両立させてきた。
現在その供給構造は既存の量産部品化がベースとなっており、一般の建築設計や生産現場に対して、構造、デザイン、デティール等の自由度喪失や技術能力低下といった影響が顕在化している。また、前回(第18回)のAB研究会では蟹沢先生から改めて職人不足を中心とした問題の現状と深刻さが報告された。
このままだと、行き止まりの袋小路に行き詰った状態のまま、建築・住宅の供給構造は停滞して行き、顧客も含めた全てのプレイヤーに未来が無いように思われる。
設計・部品生産・建築現場・品質保証といった一貫・連続していながら、それぞれがもっと顧客・地場に近く、自由度が高く且つ経済合理性が高いサスティナブルな供給構造に変革させて行く可能性はあるのだろうか。
そこで今回は、建築設計者があまり直接接触していない協力事業者(専門工事店や建材メーカー)に注目したい。
専門職(サブコントラクター)はBtoBということもあり、建築規模的にもエリア的にも小から大まで比較的に広範囲な事業展開をされています。その中でも専門職人・技術者の育成等も含めて事業継続性を克服されている事業者トップに現状と課題や取組み等をお聞きして、専門職(サブコントラクター)の世界を垣間見ながら、代替わりの秘訣や新しい職能ネットワークの可能性等について議論を展開したい。