豪雪やら竜巻やら

  気候変動のことが良く言われる。確かに、今までになかったような大雨が多い。この冬は関東地方に豪雪で、多くの大スパン建物の屋根が崩壊した。竜巻被害も毎年のように報じられるし、竜巻注意報は地震なみに、頻繁に発せられる。地震動もそうだが、いままでは記録が十分に採られていなかったのが、測定精度も上がり、マスコミに頻繁に登場するようになった。気候変動を大げさにしたいという視点からは、どんな被害でも大げさに報じがちである。専門家は、客観的にとらえなくてはいけないとなると、何を押さえておくべきか。

  豪雪については、50年再現期待値を超える積雪があったのは、事実。ただし、再現期間が何年であったかを、しっかり専門家の間で確認しておくべきであろう。そもそも50年再現期待値は、50年のうちには、60%以上の確率で発生するわけだから、それを超えていきなり壊れるのでは、困る。許容応力度の場合、それを少しくらい超えても余力はあるはずだが、どの程度かということを設計者が把握しているとは言えない。特に軽量の構造物は、雪荷重の変動に対して敏感となる。一方で竜巻は、直接の来襲面積が数百mから数㎞と狭いこともあり、場所を特定すると、再現期間としては、1万年とか10万年に相当する。

  やはり、建築基準法の規定は、最低でしかないということを、確認することだと思う。その上で、もう少し安全にするには、再現期間として200年くらいにするか、1000年の1度の事象に対してもチェックするかということを設計時点で話し合うことが基本だろう。1つだけの事象で、右往左往するのではなく、せめて100年くらいのデータをもとに構造設計を考えて行くことが求められているのではなかろうか。第1回のフォーラムでもこのような視点も含めて、専門家が構造安全をどう考えるか論じたい

(JK)

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第1回フォーラム* テーマ:専門家として建築主に安全をどう説明するか (神田順)

定員20名、申し込み先着順 *若干の空き有。*
メールフォームにて申し込みをお受けしています→http://www.a-forum.info/contact/form.html
『お問い合わせ内容』に必ず第1回フォーラム参加希望と明記してください。

日時:4月12日(土) 15:00-17:00、場所:A-Forum レモンパートⅡビル5階、会費:2000円

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当フォーラムのご利用方法


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2014年3月の会場使用記録

2014.03.05 LSS院生の会が開催されました。
2014.03.06 福岡大学より会場見学がありました
2014.03.06 36会が開催されました。
2014.03.07 ミーティングが開催されました。
2014.03.18 ミーティングが開催されました。
2014.03.19 LSS会が開催されました。
2014.03.20 A-forum会議が開催されました。
2014.03.24 柿の種の会が開催されました。
2014.03.26 日本構造家倶楽部総会が開催されました。
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