第29回AF-Forum

「地球温暖化により激しくなる豪雨と都市計画・土木・建築」


コーディネーター:和田章
パネリスト:浅岡 顕(名古屋大学名誉教授)、田村和夫(元千葉工業大学教授)

日時:2019年8月21日(水)17:30~
場所:A-Forum
参加費:2000円(懇親会、資料代)
参加申し込み:こちらのフォーム よりお申し込みください。
*「お問い合わせ内容」に必ず「第29AFフォーラム参加希望」と明記ください。


18世紀後半にイギリスで始まった産業革命は人々の生活と社会の活動を大きく変え、夢を実現してきました。しかし200年が過ぎた頃から、同じようには進められないことを賢者が指摘し始めました。具体的には、1972年の「成長の限界」、1992年の「環境と開発に関するリオ宣言」、2015年の「パリ協定」など、わがままな人間活動が地球や人々に悪い影響をもたらすことを指摘しています。

今年は7月に入っても涼しい日が続き安心していましたが、7月21日には西日本に豪雨があり不安です。昨年の夏は大変な猛暑と水害に見舞われ、ほとんどの日本人が地球温暖化を実感し、気象の研究者も偏西風の流れ、海水の温度上昇などを含めて、気象が荒くなるのは当然だと指摘しています。

東日本大震災の大津波の惨状に限らず、昨年の西日本豪雨などの豪雨災害を見て、これらの災害を減じるためには、国土計画、都市計画から見直さねばならないこと、防潮堤、土盛り、堤防の建設が終わって白地図ができてから、まち作りや建築を考える方法ではなく、その地の人口、暮らし方を含めて、都市計画・土木工事・建築を総合的に考えるべきと考えます。

このテーマは一度の議論で解決できるほど容易ではありませんが、このたびのフォーラムでは、名古屋大学の名誉教授:浅岡顕先生に土木工学の立場から30分、元千葉工業大学教授:田村和夫先生に建築の立場から30分の問題提起をしていただき、その後1時間ほど、議論を深めたいと思います。

1)「豪雨と地震に対する、大都市に共通の脆弱性」浅岡 顕(名古屋大学名誉教授)

2)「気象現象が激化する時代における地域・建築の洪水リスクと備えを考える」田村和夫(元千葉工業大学教授)

日常的なお仕事は、建築設計・構造設計をされている方が多いと思いますが、都市計画の問題、土木工事の問題、建築工事の問題を一緒に考える機会にしたいと思います。多くの方々のご参集を期待いたします。

和田 章

   参考資料:   NHK World「水害編 ~日本とインドを歩く~」  


当日配布資料

浅岡 顕による主題解説

田村和夫による主題解説